税務調査の事前準備と心構え

Ⅱ. 調査官がやってくる・・・ 1.税務調査の事前通知があった場合の対応 ▼ポイント ・「顧問税理士と相談の上でご返事します」と応える ・調査官の氏名と担当部署と、できれば調査理由を聞く ・その後、会計事務所に連絡する 例 税務署から「○○税務署ですが、×月×日から調査したいのですが?」との事前連絡があった場合には、即答を避け、「税理士と相談の上ご返事したい」とお答えください。 調査官の氏名と担当部署(できれば調査理由も)を必ず聞き、会計事務所に連絡する。税理士と日程調整をした後、税務署に連絡します。 調査は基本的には中止はありえないんですが、 だけど、皆さんもいろいろ都合がありますよね! そんな時には調査の期日を先延ばししてもらったり、期日を指定したりできるんですよ! ^0^v 2.税務調査の事前通知が無い場合の対応(いきなり来た場合)! ▼ポイント ・身分証明書、質問検査章の両方の提示を求める ・至急会計事務所に連絡する ・調査の開始は税理士が来るまで待ってもらう ・やむを得ない理由があれば調査の延期を求めることが可能 事前通知なしで「現況調査」に来る場合があります。調査官は、写真付の身分証明書と調査権限を示す質問検査章を携帯してますので、両方を提示してもらい、税務署員であることを確認し、会計事務所に連絡してください。そして、税理士が到着するまで調査の開始を待ってもらうようにしてください。 待ってもらうときのポイント 経営者や経理担当者のなかには「オシャベリ」が好きな人、「相手をしないといけない」と思っている人がいるんですよね・・・ダメですよ!ベラベラしゃべっちゃ! 調査官にネタを提供しているだけですからっ!^お茶だけ出してほっとく!これが一番です! (^o^)/ もし、社長や担当者がいない場合や、冠婚葬祭等で対応ができない場合には、その事情を説明し調査の延期を相談しましょう。 参考 現況調査とは 実地調査のうち、脱税等が想定される納税者に対し、証拠書類の隠ぺいの恐れがある場合等に行われる調査。 他にも、取引先や銀行等への「反面調査」とか、他の税務署と連携して長期の日数が必要な場合の「特別調査」があります。 今回はこのへんで・・・ 次回予告  調査官との上手な対応? (^_^)/~ 澁谷浩一

大人の塗り絵②(塗り絵の塗り方と感想)

机に置いてあるケースを開けると60本もの色鉛筆。どの色もとってもきれいです。黄色だけでも何種類もあります。今回は、先生の言われる色(鉛筆に番号が刻印されています)を使い、実際に見本をみながら塗っていくことになりました。ここで使用する色は、花びらで5色、葉と茎は6色、めしべ、おしべで5色と計16色もの色です。 塗り絵は、各部位を最大5段階にわけて塗っていきます。 まず、1段階は、下塗りです。花びらにはスカイブルーライトを、葉と茎にはレモンイエローを、おしべ・めしべにはターコイズブルーを全体的に塗っていきます。ここで不思議に思ったのは、本来の花の色とは全く異なる色を塗ったことです。しかし、後にここが絵の一番重要な部分だと知りました。 また、塗る時のポイントは、枠をなぞらないことと、常に一方向から丁寧に塗ることです。子供の頃は、きれいに塗ろうとして、まず下書きの枠に沿って色鉛筆を重ね、そして中を塗るという方法をとっていましたが、これは子供の塗り方なんですね。枠をなぞらず一方向、これが“大人”な塗り方です。 2段階は、花びらの奥行きを出すために花びらの中にバイオレットミディアムを、葉と茎の影となる部分にはレッドディープ(濃いめの赤)を、めしべ、おしべには、スカイブルーを塗ります。 3段階は、陰影を意識しながら花びら部分にバイオレットを加え、葉と茎にはグリーンミディアムを塗ります。この段階で、花びらについては、1段階に塗ったスカイブルーライトがバイオレットの影響で白く見えだしました。そして、葉と茎については、先に塗ったレッドディープにグリーンミディアムが重なりあい、色に深みが出てきました。そして、おしべ全体にレッドライトを塗り、おしべ、めしべの首の部分にイエローグリーンを塗りました。 4段階は、花びらについてはイエローディープ(濃いめの黄色)を少し加え花脈をあらわし、葉と茎にはグリーンディープ(濃いめの緑)を重ね、葉脈をあらわしていきます。 5段階は、各部位の仕上げです。 下塗りをした効果で、花びらや葉などに色合の変化が見られ、立体感が表現でき、それぞれに奥行きがでました。最後に、自分の作品にサインを入れて完成です。こんな感じになりました。いかがでしょうか。 参加した皆さんの作品をそれぞれ見て回りましたが、同じ説明を受けても、ひとりひとりの出来上がった作品はまったく違うのでとても驚きました。これが個性なんですね。本当、どの作品もとてもすばらしい出来でした。皆の作品(個性)をみることで、新たに「私もこんな風に描きたいな」と自然と意欲がわいてきました。今回の塗り絵を通じ、これらのことを学ぶことができ、とても有意義に過ごせました。帰る頃には、心がほんわかと温かい気持ちになりました。これが、塗り絵の効果でしょうか。 日ごろの生活で脳や体によくないことって知らず知らずのうちにやってしまっているんですよね。時には、こういうことを生活に取り入れてみると、ゆとりある毎日を送れるかもしれませんね。 よかったら、みなさんも始めてみませんか? 松浪裕子

大人の塗り絵①(塗り絵と脳の関係)

皆様、はじめまして。松浪裕子と申します。 私は、先日、友人の紹介で、初めて『大人の塗り絵講座』に参加してきました。そこでの様子と学んだことについて、皆さんにご紹介したいと思います。 皆さんは、普段塗り絵をすることってありますか?私自身、塗り絵なんて何年ぶりでしょう?子供の頃には、よくクレヨンや色鉛筆で絵を描いたりしていましたが、大人になった今を考えてみると、スケッチブックを広げてクレヨンや色鉛筆で絵を描いたりなんてしていません。 「塗り絵ってただ絵を塗るだけだし、あんまり楽しくないかも。」なんて思いながら、いざ会場へ。 私の机の上には、色鉛筆ケースと、見本の絵。それから、枠部分(鉛筆で下書きしている絵)だけ描かれているポストカードサイズの用紙が置かれていました。 まず先生からご挨拶と塗り絵についてのご説明。 「今回の塗り絵は、「大人」という名のとおり、子供のようにただ単に葉っぱだから緑色の色鉛筆で塗るということはしません」とのこと。内心、「ただ塗るだけじゃないの??どういうこと??」と思っていると、次に、色の仕組みについてのご説明がありました。 なんでも、色には、基本となる色として「赤」、「青」、「黄」があり、これらを混ぜ合わせることでさまざまな色が生まれてくるそうですが、この基本となる色の正反対に位置する色(これを補色というそうです)を組み合わせることで、お互いの色を引き立たせる役割があるそうです。 それは、基本の「赤」に対しては「緑」、「黄」に対しては「紫」、「青」に対しては「橙」となるそうです(下記「色相環図」をご参照下さい。)。例えば、赤と緑の組み合わせで思い浮かぶのは、そうクリスマスカラーですね。クリスマスの時によく目にするポインセチアという植物は、赤と緑がとっても映えてきれいですよね。 それから、塗り絵は脳との関係においても、良い効果があるそうです。 まず、簡単に脳のしくみを説明すると(下記「脳のしくみ」)をご参照下さい)、脳は大きく「大脳」「小脳」「脳幹」の3つに分けられ、その中で、私たちが物を考えたり、感じたり、言葉を話したり、記憶したりと特に大きな役割を担っているのが「大脳」です。その大脳の中でも、前頭葉といわれる部分にある「前頭前野」は、「脳の中の脳」と呼ばれる、人間としての特徴を一番あらわすところで、人間の創造力や記憶力、感情の制御、集団でのコミュニケーション力などの様々な精神活動を司っている司令塔の役目をしておりとっても大事なところなんです。動物と人間の違いは、ここの発達が大きいのですね。 逆に、ここが衰えてくると、物忘れをしたりし、言葉がうまく出て来なくなったり、感情を抑えられないなど、日常生活を送る上で支障をきたしてくるそうです。衰える原因としてはいろいろありますが、例えば、毎晩夜更かしをしたり、一日中テレビゲームやパソコンに没頭したり、運動不足だったりすると、脳の一部しか使われないため、脳の働きが悪くなるようです。また、その上、日々さまざまなストレスを感じると、脳は常に緊張状態でカチコチになってしまい、精神的、肉体的にもバランスを崩してしまうのですね。 そこで、塗り絵という、何かを見ながら塗るという行為は、「見る」と「塗る」という2つの行動をすることになるので、この『前頭前野』を活性化させ、脳の緊張をほぐす効果があるそうです。ほぐされた脳は、リラックスを得られ、集中力ややる気、元気もわいてくるようになるそうです。 これらのことをふまえて、実際に補色効果を使いながら、1枚のカサブランカの絵を塗っていくことになりました。次は、色を塗っていく様子についてお伝えします。お楽しみに。

税務調査の基本を再確認しよう!

1.税務調査とは 通常の税務調査とは、納税者が提出した申告書の内容が、正しいかどうかを確認するために行われるものです。 2.税務調査には「任意調査」と「強制調査」があります! (1) 任意調査とは 納税者が提出した申告書や集められた資料情報などに基づいて税務署内で行う「机上調査」と税務調査官が納税者の事務所や店舗などに出向いて行う「実地調査」があります。 一般的な税務調査とは、この「実地調査」のことで、納税者に同意・確認しながら進められる税務調査です。(通常は、税務署から事前に調査日時の通知がある。) 例外 現金取引の多いところはいきなり来る場合がある(飲食等) 例外 現金取引の多いところはいきなり来る場合がある(飲食等) (2) 強制調査とは 裁判所の令状により、国税局査察官(マルサ)が大口で悪質な脱税等に狙いを定めて行う税務調査です。 (3) RYOTYO 資料調査課 中国地方には1ヶ所だけある! 任意調査なのにマルサ並み(半強制的)に調査します!  あ~こわっ! )゜0゜(ヒィィ! 3.納税者の義務と、調査官の権限と義務 (1) 納税者の義務(受忍義務) 納税者の権利を不当に侵害するような調査でなければ、調査官の質問に応えなければなりません。 また、求めに応じて、帳簿やその関連資料を開示して内容等を説明する義務があります。 一方的に調査から逃げ続けたり、質問に応えることを拒否し続けたりした場合は、最終的には罰則を受ける可能性があります。 基本的には質問に応えるんですが、昨日なに食べたかも覚えてないのに、何年も前のことを明瞭に覚えてるわけないんですよふつうは、だから、即答しなくてもいいんです! よく考え思い出し、場合によっては税理士にも相談し回答する(後日でもOK)のが正解です! (2) 調査官の権限と義務(質問検査権と守秘義務・秘密保持義務) 調査官には、納税者に対して様々な質問をすることや、帳簿や関連資料等の開示を求めることのできる「質問検査権」が与えられています。 ただし、調査官は国家公務員ですので「守秘義務」があり、加えて、税務調査によって知り得た納税者のプライバシーや会社の営業上の秘密等に関しても「秘密保持」の義務が課せられています。 秘密を漏らしたり、盗用したりした場合は罰せられることになります。 今回はこのへんで・・・ 次回予告  実際に調査官がやってくるとき 澁谷浩一

スタッフブログ 第2回

今回は、資金繰り表の話をさせていただこうと思います。 資金繰り表と聞くと難しそうで専門的に聞こえますが、 資金繰り表は、いわば“未来のお小遣い帳”であり、作るのは案外簡単です。 《なぜ作るのか?》 当たり前ですが、会社を維持していくにはお金が必要です。 お金は会社の血液に例えられたりもします。 ここで大事なのは、利益ではないということです。 例えば、売上代金は半年後の入金で、仕入代金は全て現金払い・・・ こんな状態だと、いくら利益があがっても支払いができず倒産です。 資金繰り表を作る最大の目的は、“会社を倒産から守るため”です。 《つくりかた》(エクセルで作成するのが一番お勧めです) 資金繰り表には色々な種類がありますが、一番簡単なタイプの作り方です。 専門書に載っているような堅苦しい書式ではなく簡易的なものですが、全く問題ありません。 ① 現在の残高 一番上に現在の現預金の残高を記入する ② 入出金の金額 左側に入金予定を日付順に記入する 右側に支払予定を日付順に記入する (日付がはっきりしないものは大体でOKです) ③ 各日付の残高を計算 これで完成です。数ヶ月先まで作れれば完璧です。(下図イメージ) できあがった資金繰り表の残高を見てください。 マイナスになっている日があれば、お金が足りない!ということです。 売掛金の回収を早めるのか?定期預金を解約するのか?借入をするのか? 何か対策が必要です。 資金不足等を事前に把握でき対策を打てるということが、資金繰り表を作成する大きな利点です。 経営が厳しい会社はもちろんですが、成長企業においても運転資金が不足する事態は必ず起こります。 企業をとりまく環境が厳しさを増す中において、資金繰り表なしで会社を経営するのは嵐の夜に地図もなく航海するようなものです。 書店に行けば、様々な本にたくさんの経営指標が載っていて、『会社を良くするにはこの経営指標の改善が大切』みたいなことが書いてあります。 しかし、難しい専門書を読むよりも、資金繰り表を作成し、それを見ながら経営をする、そのほうがより簡単で重要で効果的だと思っています。 川崎 敬好

スタッフブログ 第1回

みなさま今日は。当事務所で会計を担当しております川崎と申します。 定期的に更新 をしていく予定ですので、よろしくお願いいたします。 初めてのブログということで、何を書いていいのか迷いましたが、 まずは、私のこの仕事に対する想いを思いつくままに書いてみようと思います。 私には、事務所の理念である『中小企業の経営者のためになることは何でもする』ということを実現するために、心掛けていることがあります。 それは、私自身は従業員という立場ではありますが、『常に中小企業の経営者の視点で物事を考える』ということです。 仕事柄、中小企業の社長さんとお話しをさせていただく機会が多いのですが、 社長さんは、『従業員である私』ではなく『経営者の立場で考える私』に意見を求めておられます。 それに応えるためには、日頃から経営者目線で考える頭になっておかねばなりません。 なかなか難しい ときもありますが、日々修行だと思って取り組んでいます。 中小企業の経営者は、24時間365日が仕事であるといっても過言ではありません。 しかも法人の借入金を個人保証しています。 まさに物心両面において、全てを事業に懸けておられま す。 そういう中小企業の社長さんのお手伝いができることは、私にとって大きな喜びです。 非常に誇りのもてる仕事に出会 えたことを感謝しています。 そしてこれからも、『日本の中小企業を元気にする』という目標に向かって、頑張っていきます。 川崎 敬好